Belle And Sebastian/If you're feeling sinister |
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日本で売れたのはこのアルバムからでしたっけ。よくわからないですが、ベルセバ節が一番炸裂しているのがこのアルバムだと思います。基本的に変わったことはしてないですけど、よりモダンなポップさが今までよりあって、控えめな音で控えめにポップスを作り上げたって感じですか。BGMとしても、聴き込む作品としても長く愛されそうな1枚だと思います。グラスゴーっていうのはほんとに俺の感性にはまってるなあとつくづく思う1枚でもあったりします。
ベルセバってどの曲が好きっていうより、どのアルバムが好きっていうほうがわかりやすいバンドですよね、なんか。そういう意味で、アルバムごとにしっかり確立されたものがあるように思います。最新作ではどうかわかりませんが(まだ買ってません)。タイトル曲でもあるM-7好きです。
関連:nickdrake,mojave3,kingsofconvenience,gorky'szygoticmynci |
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Belle and Sebastian/Tigermilk |
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グラスゴーからでてきたトラッド、フォークを基本とした、都会の喧騒を忘れさせる独特の雰囲気を持った、けっこう大所帯なバンド、ベルアンドセバスチャンの記念すべき一作目のアルバムです。オーケストレーションを軽く使っているように聴こえますが、古臭いというか、いい感じのレトロさが現代のリスナーにマッチしたような気がします。それにボーカル・スチュアートの声が非常に合ってます。でもM−4のように、それに軽やかなビートを乗せることで、キャッチーな曲に出来上がっているものもあります。M-5のシンセの感じも、M-6のポップさもフランスっぽくて好きです。バラードであってもアップテンポな曲であっても、どこか弱い、控えめっていうとこが、好きな人はかなり好きじゃないでしょうか。アルバムのジャケットも含めて、トータル的なセンスが抜群に完成されたように見えるのがこのバンドだと思います。ライブで一回見たいのですが、なかなか機会がなくて行くことができません。フジじゃなくサマソニに来てくれたら、行きやすいのになあ。
関連:delgados,tahiti80,pale fountains,stereolab |
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ベックのファンキーで華やか、そしてやっぱりちょっとゆるい三作目。今までの作品と違うところは、その雰囲気のせいかキャッチーな曲が多いです。シングル曲M-1のポップスのようなキャッチーさから始まる今作はベックが常に同じ作品は作らない、その時代のセンスに合ったものを作り出しているような、ベックらしさといったものがあるような気がします。しかし、今もなおこのアルバムを聴くことができるということは、時代の産物に埋もれないセンスが含まれているということでしょうか。リスナーに次はどんな作品を作るのかワクワクさせることができる、これからも第一線で活躍することを願いたいアーティストの一人ですよね。
関連:fatboyslim,gerling |
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ben harper/welcome to the cruel world |
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アコースティックな音楽を好む人にとって、もしくはブルースを好む人にとって、とても魅力的なアーティストであるベンハーパー。最近、ジャックジョンソンが出てきたこともあって、なんとなく別格扱いな感じにもなってきてます。確かに格の違いはありそうですが、俺にとってはアメリカの空気感や、ルーツ的なものが感じることができてその辺ですごい好きになったアーティストです。正直、レコードショップで中古でたまたま買ってみたのが最初だったんですけど。
今作は彼のデビューアルバムです。ワイゼンポーンギターっていうのを使っているらしく、独特の響きのあるギターが気持ちいいです。過去の音楽を現代風にアレンジして、過去の音楽を知らない現代のリスナーにいい音楽を教えているような、橋渡し的アーティストとして俺は認識してます。ロックは別にビートルズから始まったわけじゃなく、全然前から普通にあったと知った作品ってことですかね、個人的には。ブルース、ジャズ、ファンク、カントリーなどいろいろありますが、誰とかはまだ詳しくないですが、徐々に聴いていきたいです。好きなのはM-3、6、8、10など、基本全部好きです。
関連:jackjohnson,thesimredmondband,theband,ericclapton,doobiebrothers |
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今世界で一番売れているUKバンドの一つ、コールドプレイのデビューアルバムです。イギリスで売れるのはわかるんですが、これが世界中で大ブレイクするとは・・と最初は思っていました。今となってはどこからどう聴いてもUKロックであり、アルバム全体を通して駄曲はないところがいいところだと思います。デビューでこれだけ渋い雰囲気を出してるバンドもそうはいないんじゃないですか。そして、恥ずかしいくらいの名バラード「yellow」がこのアルバムのハイライト。あと、もう一つ、このバンドのいいところは、声。高すぎず、低すぎず、癖のある声とまではいきませんが、癖がなくはない声。この声にも正統派UKバンドといわれるの一つの要因がありそうです。
関連:travis,doves,starseilar |
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コーネリアス4作目の傑作アルバム。自然音をうまく取り入れ、独特のギターの世界観は日本を超えて世界でも通用することを証明してるようです。ここには生活の中にある空間という音楽を彼が再構築したという感じの音があります。エッジの効いた軽いギターがそれをうまく引き立てています。しかしゆったりとした眠りをさそう曲調から、ハードで疾走感のあるものまで、飽きさせないということもあり、どの曲が際立っているというよりはアルバム全体を聴くというようなタイプの作品だと思います。ポップさやキャッチーさが非常にあるとはいいがたいですけど、耳あたりがいい曲が多いので、軽く棚からとってなんとなく聴けるBGMとしても重宝しそうです。
関連:ozawakennji,supercar,stereolab,mum |
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イギリスで80年代から見え隠れしていた、混沌とした雰囲気をもったロックを現代に渋く持ち込み、2001年に現れたダヴズ。もうすでにベテランのようで、地元マンチェスターできちんと力をつけて出てきたって感じに捉えています。UK叙情系が日本人の心を捉えるのは、メロディーの良さもさることながら、ほとんどすべてが「スルメアルバム」だからと俺は考えています。すぐに気に入って、何度も聴いていると飽きてしまうのが人間ですよね。それはまあしょうがないです。でも、何度も聴く回数が多いのは、ほとんどがイギリスのバンドであり、なかでも叙情系の割合が高いです。
このデビューアルバムは、初めて聴いたときより、その後の方が気に入ることがありそうです。声はコールドプレイに似てます。こっちの方が若干渋いです。突出した名曲はないものの、全体を包むダークかつノスタルジックな雰囲気はUK好きにはたまらないです。ハシエンダの最後の雰囲気。
関連:coldplay,travis,rainband,longveiw,stoneroses,ost24hourpartypeople |
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