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sunny day survice/love album
香川県出身(坂出市)曽我部恵一さんが中心となって活躍した、はっぴいえんどの後継者といわれたバンドのラストオリジナルアルバム。地元の俺としては避けては通ってはいけないバンドです。このアルバムはラストだけあって、今までよりかなり華やかな雰囲気を持った作品です。M-1のイントロからほんといいです。徐々にふわ〜っと始まるイントロは全体の雰囲気を表している感じがします。しかしアップな曲が大半を占めているわけではなく、さすがのメロディーを持ったフォーキーな曲も健在です。お勧めはM−1、2、3、7、10です。特にM-10のバラード「うぐいすないてる」は、アルバムの中でも際立ったメロディーを持っていて、ハイライト部分だと思います。
彼らはリアルタイムでは見ることができなかったんですが、曽我部さんがソロになってから高松のライブではじめて生で見ました。ライブではアグレッシブに見せてくれましたが、聴かせるところのツボは抑えた充実のライブでした。最高。
supercar/three out change!!
今では日本のロックシーンで独自のポジショニングを常に保っている、センスのいいバンドとして知られていますね。これは彼らのデビューアルバム。青森から出てきたただの田舎者では終わらなかった彼らは、最高の青春ギターロックを見せつけました。小気味いいギターの感じと青い感じの歌詞、そしてナカコーとミキのボーカル。これがすべて合わさったのが名曲M−8「Lucky」ではないでしょうか。実際、ミキのボーカルがあるとないのではだいぶ違ってます。これは「High Vision」でも感じれることだと思います。ただ、このアルバムは曲が多いので、微妙かもしれません。多いですよねちょっと?でもデビューアルバム!って感じの突っ走った雰囲気を持ってますし、若さが感じ取れると思うので好きなアルバムです。
tahiti 80/puzzle
フランスのギターポップバンドのタヒチ80のデビューアルバムです。ギターポップと聞いただけでは彼らの音楽は表現できません。ネオアコでもなく、フォークでもない、これもフランス人のなせる技かもしれませんが、アコースティックの音色が透明感を引き出し、ボーカルの声がそれをポップなセンスの塊にしている気がします。初夏のよく晴れた日のようなすがすがしさを感じながら、ポップスの王道を通過した現代的なメロディーを体感したような気持ちに浸れることができそうです。日本人にとって、フランスのバンドがクールなセンスを持っていると勝手な偏見を作り出してしまった罪なバンドでもあります。日本人っていうか俺だけかもしれませんが。あと、フランスのバンドもこれとフェニックスとメロウとステレオラブ、トミーフールズぐらいしか知らないっていうのもあります。もっとフランスからいいバンドが出てきてほしいです。探してないだけですけど(笑)。M-1、3、5、9、11、13。
travis/the man who
UK叙情派バンド、トラヴィスの傑作セカンドアルバムです。これぞ叙情派にふさわしい、泣きのメロディーと激しくほとばしる感情のギターアンサンブルの融合。全体的に統一された雰囲気の中、それぞれの曲の質が高いので、飽きずに最後まで聴き通せます。古さはないのですが、なぜか民族音楽的なレトロな感じもあるように見受けられます。個人的に、歌もののロックとしては最高の部類に入ると思います。M-6「ターン」の名曲に負けない数々の佳曲がちりばめられています。他のアルバムも同じぐらいのいい曲が多く収録されてお勧めなんですが、このアルバムにはどっしりと、ゆっくりと聴ける安定感みたいなものがあって、心地よくもあり、安らぎ度が他のアルバムより高い気がします。日本で多くのファンがいるのは当然だと思います。サマソニで見ることができたのですが、やっぱり歌の力はすごいです。歌とギターの迫力は生でこそ体感できますね。M-1、4、7がお気に入りです。
o.s.t/reality bites
アメリカの90年代青春映画のサントラです。90年代のバンドの曲や結構前の曲まで入っています。映画の内容は、大学を卒業して就職した女性(主人公)が学生時代の友人や仕事場で出会った男性たちとの恋愛や友情の葛藤や現実社会の中での厳しさを感じていく作品になっています。音楽に生きる男、仕事に生きる男、現実に負けそうになる女が自分のやるべきことを探していく様はなんとなく今の自分の状況と重ねてしまいます。ウィノナライダーがかわいくて、イーサンホークはベッカムっぽいっていう感じもあります。M-1のナックスの「マイ・シャーローナ」、M-6のリサローブの「ステイ」は必聴です。ほかにもU2やレニークラヴィッツ、ワールドパーティーなど多彩な顔ぶれになってます。最近デラックスエディションが日本発売されて、ボーナストラックとしてニューオーダー(コンフュージョン)など4曲ほど追加収録されてて、こっちを手にとって見たほうが内容が充実していていいです。ほんとに「ステイ」はいいです。


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